カテゴリ:本( 6 )

老婆と柿の木と

おととしの早春に101歳の天寿を全うされた坂本梅子さんは秋田の女性だ。
片づけをしていたら坂本さんの詩集が見つかった。
直筆のお手紙も添えてあり、和紙の便箋に書かれた女性らしい美しい文字だった。
1978年に出版された『風葬の村』という詩集
約35年前に出されたこの詩集の中には変わり行く村の姿が記されていた。
その中の『老婆と柿の木と』という詩が印象に残った。
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縦横のあらくさに
赤、白の長者花がまじり咲く
子どもが溺れ死んだ池も
埋もれて
いまわしい影すらない

住まぬ家だとて
いまわしいものだ
老婆が町の養老院へ送られて
それも除かれ
繁っては枯れゆく
荘厳な屋敷跡だ

一本残った柿の木は
年ごとの秋にたわわの実をつけ
思うさま陽を吸った珠玉は
叫ぶような炎に色づき
もぎ取る人とてなければ
さんらんの秋を
燃えさかり
寂びた屋敷跡は鮮烈に浮かび上がった

誰かが
高い価に屋敷を売らぬか、と
はね返す老婆の水しぶき
人を馬鹿にするな

捨て切って
遥かなるものに目を凝らした老婆の
大きな呼吸(いき)づかいと

あるがままの
ありったけの奢りを
短か日に使い果たして見せる
屋敷守りの
柿の木と

今年は根雪になるのが早かった。
冬の間に食べるお米を譲り受けに農家へ行ってきた。
秋の終わりに収穫した美味しい林檎を袋一杯につめてくれた。
少し早い暮れの挨拶をすませて外へ出ると 真っ白な景色の中に紅い柿の実がみえた。
主はなくても毎年実をつけ、やがて朽ちてしまう柿の実
とりが飛んできて実をついばみ始めた
ヒヨドリの鳴き声に似ていたが、どうだろう。
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by hanamomo06 | 2014-12-23 16:45 |

とびっきりの笑顔

夕方4時過ぎ、玄関のポストに『コトン』と郵便が届く音がした。
ブログ友のhisakoさんが三井昌志さんの写真集を送ってくださった。
封筒からとりだすと可愛い少女の笑顔、『はじめまして!』と声をかけたくなる。
この炎天下、会場まで出向き、三井さんのサイン入りの写真集を届けてくださった。
写真集につけられた長い題
「写真を撮るって、誰かに小さく恋することだと思う。」本当にそのとおり!
笑顔ってどうしてこんなに素敵なんだろう。
今夜はゆっくり写真を拝見します!
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竿灯祭り終わる
昨夜は激しい雨に勝てなくてとうとう竿灯を見にいけなかった。
ローカルニュースに雨から竿灯を守る姿がうつっていた。
竿灯に対する心意気は伝わってきた。
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四日間ご苦労様、晴れ渡った夜空で完全燃焼して欲しかったけど、天気のことはどうしようもない。

今日も昨日のようなむしむしとした天気。
雷もなっていて、突然の土砂降り、昨年田沢湖で土石流で集落が流された事故から一年だそうだ。
窓から見ると隣家の庭はたちまち川のような水溜りができていた。
雨の怖さを垣間見た気がした。
宅配便の方も、郵便の配達の方もこの雨でびしょぬれだった。
せめてこれくらいと思って熱いタオルを渡すととても喜んで下さった。
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おべんとう
 枝豆ご飯
 銀鮭の照り焼き、カボチャの焼いたもの、塩茹でブロッコリー、杏の砂糖漬け、きゅうり
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 枝豆が美味しくなった!
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by hanamomo06 | 2014-08-07 21:19 |

本の買い方

新聞に連載している北大の橋本務先生の『学問は楽しい』を読んでいる。
今日は本の買い方という題だった。
(橋本先生は私よりかなり若い1967年生まれ)
先生が学生の頃は安いランチを食べて浮いたお金で本を買っていたそうだ。
学生にとっては『本を読まないと大損』という状況に自分を追いこんでみると、読書する気がわいてくるからと書いてあった。だから本はちょっと買いすぎるぐらいがベターだと。

立花隆氏の本の買い方についての見解
 「一番いい一冊はどれか」なんて考えずに、本屋へ行って、関心がある分野の棚に置いてある本は片っ端から手にとってみて、とりあえず十冊買って帰る

橋本先生も立花氏の意見に大賛成で、本は10冊単位で買って初めて出会いが訪れると言っている。
初めは失敗もあり、いい本にめぐり合うには時間もお金もかかる。
コツは原則として新刊ばかりを選ばないこと。
むしろ10年以上前に出た本で今でも読むに値するものを探すほうがよい。

なるほどと思った。
若いころ、買った本を読み返すのもいいと思った。
いい本は何度読んでもいい。
それで久しぶりに本棚から取り出した一冊 『アメリカ素描』
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この本は昭和60年に読売新聞に連載され、61年に出版された。
もう30年近くも前になる。

夫のお下がりの高級チョコレートでコーヒーを飲む。
このカップも最近のものではない。
二月のどんよりした空の日にはこんな花模様のカップが嬉しい。
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by hanamomo06 | 2014-02-19 19:53 |

クリスマスの贈り物

明日はクリスマスイブ 
スーパーにはクリスマスケーキやチキン、豪華なオードブルが並び始めた。
先日、いとこの子どもYちゃんに絵本を一冊送った。
秋晴れの土曜日この方の素晴らしいお話を聴くことができた。
その会場になった図書館で見つけた絵本『もりのてがみ』をプレゼントに選んだ。
我が家の子供たちも大すきだった、片山健さん(絵)と奥様の令子さん(文)が作った絵本だ。
ほのぼのした絵と文が心をじんわりと温めてくれる。

寒い冬がやってきたある日、ひろこさんは手紙をかきます。
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初めにかいたのは、みどりいいろの目をしたリスあてです。
次はトカゲ、うたのすきなことり、のうさぎにも書きます。
手紙を書くたびに大きなもみの木に下げにい行きます。
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そして最後に手紙を守ってくれているもみの木に手紙を書きます。
雪が降ってきてもみの木は真っ白になりました。
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長い冬が終わり、ひろこさんの玄関に木の実やお花のプレゼントが届きます。
ひろこさんは森のみんなに会いに出かけます。
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この本と出合って『あ!あの木と似ている!』と思った木。
千秋公園の太鼓橋の手前にある大きなオンコの木(イチイの木)
春は八重桜の花びらでケーキのようになり、秋には色とりどりの落ち葉でまるでクリスマスツリーのように見える。
これは冬の初めの頃、雪つりをした頃。
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私の手元にもこの絵本が一冊ある。
いい絵本との出あうことは大人になってもとてもうれしいものだ。
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晩ご飯
  男鹿の鯵でお刺身・作り置きのハタハタの甘露煮・いわしとねぎのすり身揚げ
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by hanamomo06 | 2013-12-23 22:21 |

絵本

秋晴れの土曜日、少し離れた図書館で素敵なお話会がありました。
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お名前の周りを飾っていたのは色とりどりの野葡萄の実でした。(素敵な演出)

私も子供たちに数えきれないほど何度も読んだ『ぐりとぐら』など素晴らしい絵本を世に送り出している福音館書店の会長 松居直さんにお会いすることができました。
お話の会が開かれた場所は平成2年まで米蔵として使われていた和洋折衷の三角屋根の建物
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中は高い梁が特徴で漆喰が塗られ素敵なホールになっています。
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松居さんのお話の中で印象的なことがたくさんありました。
本(絵本も含めて)は読めるようになった子供にでも読んであげるのが良い。
同じ本でも何度も、何度も読んであげることが大切なことだと話されていました。
読んであげる(私は読み聞かせと言う言葉が好きではない)ということは、子どもと共にいること、そして共にいることは、読んであげる人の声を通して言葉を共有するということ。
言葉を共有することは喜びを共有することにつながります。
本当にその通りだと思いました。
そのような温かな体験が子どもに生きる力を与えてくれると思います。
子どもたちが小さいころ寝る前の我が家のひとこまも思い出しました。
好きな本を1冊ずつ選んできて毎晩毎晩読んであげたこと。
かなり大きくなってから、『本を読んでもらうのは楽しかった♪』と聞いた時は私が一番嬉しかったのです。
読んであげたら静かに寝てくれることをひそかに期待していたのですが。

松居さんのお話の中で 本を読んであげるとき、『教える』とか『知識を与える』という思いを持つのは感心しないということでした。
それは子どもが感じることであり、『読みたいという本を何度でも読んであげる』という理由の一つになっているように思いました。
松居さんご自身も三人のお子さんたちにかなり大きくなるまで本を読んであげたそうです。
それで一つ思い出したこと、下の子供が三年生の時のこと、50代中ごろの担任が家庭訪問に来た時、『おうちでも本を読んでいますか?』と聞かれたので、『自分でも読んではいるが、私に読んでほしいということが多いです』と正直に答えたところ、担任はいともあっさりと『あ~まだ文章の理解力や読む力がついていないのです。』と言いました。
直観的に『それは違う』と思いました。
子どもはお話を聞く心地よさが好きなだけだと思いました。
読んであげることがとてもいいことだという松居さんのお話を聞いて20年以上もたった今、とてもうれしい気持ちになりました。
担任の意見に動揺しなかったのは、読んであげた私も心地よかったからだったと思っています。

松居さんが手がけた絵本『おおきなかぶ』の挿絵は彫刻家の佐藤忠良氏の作。
『こどもたちが真実味を感じられるように』と佐藤氏に依頼したというエピソードもお話くださいました。
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福音館の絵本の数々が展示されたコーナー
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10月5日がお誕生日だという松居さんに会場のみんなで『ハピ・バースディー』の歌をプレゼント。
『読者のみなさんにお会いするのが私の一番の喜びです』とおっしゃる87歳の紳士松居さんからとても大切なものをたくさんいただいた一日でした。
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帰りは綺麗な夕日、この川(雄物川)は、まもなく日本海にそそぎます。
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マンガ版 「フクシマ・レジェンド」のご紹介
 私のブログの友達mimamamさんは福島の郡山で語りや朗読を長く続けられている方です。
 先日彼女の書いたフクシマ・レジェンドが紙芝居になり、今度はまんがにもなりました。
ブログ『気がつけば50代』の中でも福島の今を真摯に見つめ、その現状をありのままに書いてくださっています。
皆さんもぜひお読みください。
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by hanamomo06 | 2013-10-02 17:14 |

詩人の家

詩人 茨木のり子さんを知ったのは大人になってからだった。
私の母よりも少し年上で、2006年に79歳で亡くなっている。
2005年9月4日8年前のちょうど今頃 私は日色ともゑさんの講演会にいき、その詩人のことを知った。
大草原の小さな家のあの優しいお母さんの声で日色さんは茨木さんの代表作である『倚りかからず』という詩集の中から笑う能力という一編の詩を朗読してくださった。
その知的なユーモアに大いに笑い、そしてその詩人が大好きになった。
日色さんから詩人のことを聞いた時は茨木さんはまだご健在だったことになる。
その翌年に長年住み慣れたご自宅でお一人で逝かれたことを知った。

『茨木のり子の家』この本に惹かれたのは装丁の美しさ。
薄紙の下から丸い模様が透けて見える
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カバーを外すと茨木さんの家の窓ガラスが現れる
小石を並べたようなすりガラス、なんだかとっても懐かしい。
窓枠は年月を感じさせる色合いだった。
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外を歩いていて この家にはどんな方が住んでおられるのだろうと想う時がある。
たまたまお顔を拝見することがあっても言葉を交わすことは少ないし、その家に入ることはない。
それがこの本を見ると、初めての家に招かれ、ページをめくるごとに家の中の隅々まで案内してもらったような高揚感を覚えた。
私が生まれたころに建てられた家で、もうすでに50年余の年月がたっている。
茨木さんはもういないのに、どのページをめくってもそこには彼女の息遣いのようなものを感じた。
茨木さんはご主人を亡くされてから31年間、一人でこの家に住んだ。
彼女の甥である宮崎 誠氏が提供してくれた写真がたくさん載せてあった。
夫を亡くして一人になった叔母と大学生になって東京へ出てきた甥の心温まる交流も垣間見ることができた。
そして何よりもあの茨木のり子をいう詩人がここでたくさんの詩を生み出したということを思うと、不思議な感動がわき上がってきた。

その後、haruさんが紹介されていたこの本も読んだ。
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著者 後藤正冶氏の詩人を見つめる目がとても礼儀正しく、静かで好印象を受けた。
そして茨木さんの詩から受けるイメージはこの本を読んで少し変わった。
ユーモアがあって、楽しいことが好きで、そして情の深いやさしい方だと思ったのだ。
そして何よりもハッとするほどの美人だと言うこと。
茨木さんの母上が秋田からも近い山形 鶴岡の人だということ、それから愛してやまなかったご主人の三浦安信氏までも鶴岡の人であったという事実に驚いた。
二度も読み返すほど好きな本に出会った。
今、彼女が夫との暮らしを書いた『歳月』という本が届くのを待っている。
haruさん、いい本をご紹介くださりありがとう。
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トマトピラフ
  濃厚な美味しトマトボンリッシュのソースを入れてピラフを炊いた。
  出来上がりにバターを一かけ混ぜ込んで食べてみた。
  う~んレストランの味、トマトのだしが効いて美味しいご飯になった。
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  早起きして炊いたのはお弁当にも入れたかったから。
  玉ねぎとパプリカのみじん切りベーコンと一緒にお米も炒めてトマトのソースだけで炊いた。
  濃厚なトマトの旨みが美味しい。
  炊きこむことでリゾットよりも味がしっかりとついて美味しかった。
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by hanamomo06 | 2013-09-05 20:15 |


*いらっしゃいませ*


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